世界初のメディア戦略家が描く、マイノリティの力 ―『グレイテスト・ショーマン』―
こんにちは、但馬だんです。
久しぶりに映画を観ようと思い立ち、あるマーケターの方が「いつも観返している」と話していた作品を鑑賞しました。
その映画が、**『グレイテスト・ショーマン』**です。
19世紀アメリカの実在の興行師、P・T・バーナムが「サーカス」という新たなエンターテインメント事業を立ち上げる物語。彼は、世界で初めて体系的なメディア戦略を実践した人物としても知られています。
何度も薦められたのに、観なかった理由
実は以前、別のマーケターからも強く薦められていたのですが、当時は興味が湧かず観ませんでした。
理由は単純で、「薦めてくれた本人が作るもの」と「バーナムが成し遂げたこと」があまりにかけ離れていたから。
やはり源泉に触れることの大切さを、改めて感じます。
最初に観たときは、音も字幕もよく見えない環境だったので、「ちゃんと観よう」と決めていました。今回ようやく実現できたのは、以前の自分に比べればかなり早いほうです(笑)。
「生きづらさ」を抱えた人たちが、主役になる物語
この映画の中心にいるのは、社会の中で居場所を見つけにくかった人たちです。
- 旧家出身で育ちが良すぎるゆえに、一般社会に馴染めない人
- 身体的な特徴、肌の色、国籍、生い立ちなど、さまざまな理由で”普通”に生きることが難しかった人々
彼らが集まり、一つのショーを創り上げていく――。
私のクライアント様の中にも、こうした背景を持つ方がいらっしゃいます。良家のお嬢様・お坊ちゃまで育ちが良く、純粋すぎるがゆえに、世間の荒波に揉まれることに苦しんでいる。そんな方々です。
新しいことを始めれば、必ず反発がある
映画の中でも描かれますが、バーナムのサーカスは当初、激しい反発を受けました。
「見世物小屋だ」「品がない」「社会の秩序を乱す」――そんな声が、あちこちから上がります。
新しいことを始めれば、必ず足を引っ張る人が現れる。それは今も昔も変わりません。
ちなみに、以前勤めていた会社では、突然英語のFAXが本部から流れてきて、「当日中に全店舗で品揃えを変更せよ」なんて指示が飛んでくることもありました(笑)。
今思えば、かなりギリギリを攻めた経営だったのかもしれませんね^^;
バーナムが切り拓いた「メディア戦略」の源流
P・T・バーナムは、ただの興行師ではありません。
彼は新聞、ポスター、口コミ、話題づくりを駆使し、人々の関心を集め続けることに成功しました。それは現代の「PR」や「広報戦略」の原型とも言えるものです。
参考記事にもあったように、バーナムは**「パブリシティ」という概念を生み出した先駆者**でもあります。彼の手法は、単なる宣伝ではなく、物語を通じて人々の心を動かすものでした。
そして何より、彼が集めたのは「普通ではない人々」。
その存在そのものが、最大のメッセージだったのです。
最後に
この映画を観て改めて感じたのは、マイノリティの持つ力と、それを世に出す勇気の大切さです。
今の時代、多様性やインクルージョンといった言葉はよく聞かれますが、バーナムはそれを19世紀に、ビジネスとして、エンターテインメントとして体現していました。
マーケティングに関わる人間として、学ぶべきことが詰まった一本だと思います。
ぜひ、まだ観ていない方は一度ご覧になってみてください。
それでは、また。
但馬だん