【声が出ないのは実は〇〇が原因?】辛口の有名整体講師が「即効で治った」と驚いた鼻と喉の意外な関係
こんにちは!今回は、私が以前、ある整体協会のサポートに入っていた頃の「忘れられないエピソード」をお話しします。
人間の体の仕組みは、一度理解してしまうと非常にシンプルで面白いものです。しかし、プロの治療家であっても、自分の専門外の領域になると意外な盲点に気づかないことがあります。
今回は、「出なくなった声を一瞬で取り戻したエピソード」を通して、不調の根本原因にアプローチすることの重要性をお伝えします。
協会の裏方としてコンテンツ作りに奔走していた日々
当時、私はある整体協会の運営・サポートメンバーとして活動していました。
コミュニティや協会という組織は、参加している受講生や会員の皆さんを「どれだけ手厚くサポートできるか」が命です。ここを疎かにしてしまうと、コミュニティの信頼はあっという間に失墜し、組織そのものが崩壊してしまうことを私は身をもって知っていました。
そのため、私は会員の皆さんが現場で使えるような、内部向けの教育コンテンツやフォローアップ用の資料を、毎日必死になって大量に作り込んでいたのです。
そんなある日、協会の研修集会で「ある事件」が起きました。
毒舌で有名な実力派講師を襲った「謎の声枯れ」
その協会には、ある地域で非常に名前が知られている、とても優秀な講師の先生がいました。
その先生は、とにかく「歯に衣着せない物言い」で有名な方。ダメなものはダメ、良いものは良いとハッキリ言う、嘘のつけない職人気質の先生です。その実力と裏表のない性格から、多くの受講生に慕われていました。
しかしその日、その先生はひどい風邪をひいてしまっており、見るからに体調が悪そうでした。
何より深刻だったのは、「声が全く出ない」ということ。
カサカサの掠れた声で、喉を抑えながら本当に苦しそうにされていました。講師にとって「声が出ない」というのは、仕事ができないことを意味します。まさに死活問題でした。
周囲のスタッフも心配そうに見守る中、私はその先生の様子を見て、ある「体のつながり」にピンときたのです。
「全然変わらないよ!」施術直後の辛口評価とその理由
実は、風邪で声が出なくなる原因は、喉そのものだけにあるとは限りません。
声が出ない本当の原因、それは「〇〇(鼻)」にあることが多いのです。
苦しんでいる先生の姿を見かねた私は、「先生、ちょっとお時間をいただけますか?」と声をかけ、その場でサクッと施術をさせていただきました。
施術が終わった瞬間、その先生は私の顔を見て、こう大声で叫びました。
「おい、全然変わらないよ!!」
周りのスタッフが一瞬凍りつきました(笑)。さすがは歯に衣着せない有名講師です。効果がなければ、お世辞でも「楽になった」とは言ってくれません。
しかし、私はその言葉を聞いて、心の中でニヤリとしていました。「それで当然ですよ」と。
なぜなら、喉の粘膜はすでに真っ赤に腫れ上がり、激しい炎症を起こしている状態だったからです。いくら原因にアプローチしたからといって、すでに起きてしまった炎症(火傷のようなもの)が、1秒で消えて無くなるわけがありません。
実は、その整体協会が教えている技術は「慢性症状」や「骨格の歪み」などを得意とするもので、いわゆる「急性の炎症期」に対するアプローチや、耳鼻咽喉系のトラブルに対する理論はカバーしていませんでした。
だからこそ、プロであるその先生も「なぜ声が出ないのか」「どうすれば治るのか」という本当のメカニズムをご存知なかったのです。
2日後の大逆転「あのあと、すぐに治った。ありがとう」
それから2日後。再び研修があり、関係者が集まる機会がありました。
会場に入ると、向こうからあの辛口の先生が歩いてきます。そして、私の姿を見つけるなり、普段のあのハキハキとした大きな声で、真っ直ぐにこう声をかけてくださったのです。
「あの時は全然治らなかったのに、あの後すぐに声が戻ったんだよ。本当に助かった、ありがとう!」
普段は厳しい先生が、わざわざ自分から歩み寄って、満面の笑みで律儀に回復報告とお礼を伝えにきてくれたのです。その実直な人柄に改めて感動すると同時に、自分の見立てが完璧に合っていたことを確信し、ホッと胸を撫で下ろしました。
なぜ「喉」ではなく「鼻」を施術したのか?
では、ここで種明かしをしましょう。
なぜ、声が出ない先生に対して、私は喉ではなく「鼻」の施術をしたのでしょうか?
風邪のメカニズムを紐解くと、答えは非常にシンプルです。
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体外へ排出するための防衛反応
風邪のウイルスや菌が体内に侵入すると、体はそれを外へ追い出そうとします。その防衛システムとして、鼻水が大量に分泌されます。
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後鼻漏(こうびろう)による喉の炎症
日中や睡眠時、自覚がなくても、その大量の鼻水は喉の奥へとダラダラと流れ落ちていきます。これを医学用語で「後鼻漏」と呼びます。
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声帯の腫れ
ウイルスや細菌を含んだドロドロの鼻水が常に喉(声帯)に触れ続けることで、喉の粘膜が2次災害的に激しい炎症を起こします。これが、声が出なくなる本当のメカニズムです。
つまり、喉が荒れているのは「結果」であって「原因」ではありません。
いくら喉にトローチを転がしたり、うがいをしたりしても、上から次々と「炎症の元(鼻水)」が降ってきている状態では、火に油を注ぎ続けているようなものです。
私がした施術は、「鼻を癒し、鼻水の過剰な分泌を止め、喉へ流れ込まないようにシャットアウトすること」だけでした。
蛇口(鼻)を閉めたことで、喉の炎症はそれ以上悪化することなく、人間の持つ驚異的な自然治癒力によって、またたく間に回復していったのです。
まとめ:火消しは「煙」ではなく「火元」から
体の仕組みというのは、複雑に見えて、一度本質がわかってしまえば非常にシンプルです。
火事が起きた時、モクモクと立ち上る「煙」をいくらうちわで仰いでも、火は消えませんよね。私たちがしなければならないのは、煙を追いかけることではなく、「火元(根源)を突き止めて消火すること」です。
これは健康における不調全般に言えることです。
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肩が凝るからといって、肩だけを揉む
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腰が痛いからといって、腰だけに電気を当てる
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声が出ないからといって、喉だけをケアする
これらはすべて「煙」を見て対処している状態です。
もしあなたや、あなたの周りの大切な人が「原因不明の不調」や「長引く症状」に悩まされているとしたら、それはアプローチしている場所がズレているだけかもしれません。
常に「火元はどこか?」という視点を持つこと。それこそが、体を根本から健やかに保つための最大の秘訣です。
今回のエピソードが、皆さんの健康のヒントになれば幸いです!