ビーズガマ口バッグの選び方、但馬壇流
ビーズガマ口バッグの選び方、但馬壇流
風水師の但馬壇です。対面鑑定などで見た方もいるかと思いますが、私は総ビーズのがま口バッグが大好物で、いくつも持っています。
これは、大正~昭和初期にかけて主に和装具として流行ったもの。
一時期流行った手編みのセーターのように、内職で一点一点制作されたものをデパートなどが買い上げて販売していたもの。
だから様々なデザインがありますし、似ていても同じものがないなど一点物も多いのはそのせい。
バッグのお値段は、10万未満のものが多いのですが、暇さえあればバッグを検索して眺めたり、購入もしています。
そうやっていくつも手にしているうちに、お金をかけても購入した方が良いものと、見た目がどんなに良くても手を出さない方が良いものなどの違いが見えてきまして、今では殆ど購入後に後悔する事もなく、好みのバッグを手に入れる事が出来ています。
そんな但馬のバッグを見て自分も欲しいなと思う方もいらっしゃるかと思いましたので、私流の選び方をこちらにまとめてみます。
何しろ本当に可愛いし綺麗です^^
ちなみに、この2つのバッグですが、右側は1つはオークションで1円購入。
もう一つはアンティークショップで購入。他のものと併せて買った記憶があるのでお値段不明ですが、それなりの金額がしました。
パット見た目は似たようなデザインなのに、こんなにお値段が違うのはなぜでしょうか?
ビーズがま口バッグの大きさ
まず、大きさです。購入するときは気にしなかったのですが、いざ手元に届いてみると、向かって右側の小ぶりのものはものが入りません。
今はマネークリップや小ぶりの財布などが流行っていますが、実際に使ってみますと、最低でも長財布が入る大きさのほうが、化粧直しの道具・スマホや名刺入れ他、ハンカチその他持ち歩きたいものが入ります。
お財布入らないサイズのものはスマホも入らなかったりする場合があります。
目安は横幅が29センチ以上。楯も25センチくらいは欲しいところ。
向かって左のものは横幅30センチくらいありますが、右は25センチくらいだったと思います。
長財布、入りません。
ビーズバッグのデザイン
次にデザインです。こちらは両方とも花柄。右側のバッグも花柄が可愛くて購入したのですが、よく見ると、花びらのところで使われている色数や、グラデーションのいれかたが、右側のほうが段違いに繊細です。
デザインとしても、見ていてすごく綺麗だなと癒されるんです。
こういう繊細さや気遣いというのは、他にも全体的な部分での丁寧さにも出てくると思います。
実際に、オークション購入のバッグは、購入後2回目の使用でビーズの一部分がごそっと取れてしまいました。
初めに買ったほうは、毎日のように使っていた時期があるのに、まったく取れる気配もありません。
私自身ハンドメイドは好きで自分で作っていた時期もあるのでわかりますが、ちょっとした縫い付け方の糸の引き具合とかで、しっかりしたり取れやすくなったりするので、そういう所が関係しているのか?なんて思っています。
バッグが来たがっているかどうか
私は風水師という職業ですので、少し不思議なことも書いておきます。
バッグ探している時に、なんだか気になる事があるんですよね。呼ばれている感じでしょうか?
例えば上に書いた通りサイズ的に絶対につかえないようなものもあるんです。
それでも、波動が良くて、どうしても欲しくなったりするものがあります。
つまり付喪神さん達と同じ感覚で手に入れる事もあります。
先日もそんな器がやってきましたが、出ていきたいというのでお嫁に出しました、とほほ。
もっと大事な事
上でも触れましたが、ビーズは縫い付けています。
ですので、外れても同じビーズが手に入れば修理できますし、目立たない所であれば多少色が違っても、まぁごまかせます。
これは、沢山の色を使っているほどごまかしがききますので、そういう意味でも左のバッグは優秀と言う事になります。
その点は、本革よりも手入れは楽ですし修理もできます。
修理については、だいたい5000円~のようです。
上に書いた通りで、どうも使っていてすぐ壊れるものとそうでないものがあります。
丁寧に作られたものの方が壊れにくいように感じています。
あとは、ギャザーが寄っていないものが壊れにくいです。
画像では見にくいのですが、右側の方が、
総ビーズのがま口バッグは、日本の文化
ビーズ刺繍は伝統工芸品として正式に認定はされていなかったと思いますが、文庫革や江戸彫金などと同じく、総ビーズ刺繡についても、日本の伝統工芸品として良いと思っています。
芸能人の衣装などにも施されている事が多いです。
私はたまたま田原俊彦さんの衣装や美川憲一さんの衣装を長く制作されている方にお目にかかった事がありまして。
ひとつぶひとつぶ手縫いで縫い込まれている本当に素晴らしい物です。
つまり、あのキラキラした舞台衣装は着物に負けずとも劣らない、日本の伝統の象徴でもあると思うんですね。
ただ、新しい技術であるために後継者が殆どいないのが問題でもあります。
ビーズ刺繍デザイナーとしては田川啓二さんが有名ですが、世界でも有名な日本を代表するって感じの人は彼位ではないでしょうか?
国立民芸博物館などで展示をされているのに、どんどんと無くなってしまっているのは悲しいですね。
ガラスでできたビーズ刺繍は経年劣化が非常に少なく、色などもいつまでも美しいので古伊万里などの古美術品や宝石と同様、時代を超えて楽しむことができます。
どうせ手に入れるなら、孫子の世代にまで受け継げるような逸品を手にして大事に使い続けたいですね。
Originally posted on 2022年12月13日 @ 4:01 PM