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四柱推命の矛盾を歴史的観点からロジカルに考察

四柱推命の矛盾を歴史を紐解きながらロジカルに考察

四柱推命って統計学といわれますよね。中国四千年の歴史とかなんとか。

ただ実際のところ、鑑定しているとそれだけでは説明できない事象が起きます。

その辺は諸説ありますが、歴史的な部分もちらと調べてみたら、こんな結論となりました。

四柱推命の真実:統計学なのか、それとも?

占いの現場では「四柱推命は統計学の一つです」と説明される方が増えています。一方で、「占いはやっぱり非科学的でしょう」という声も根強く残っています。

この矛盾について、今日は歴史的な観点から深く掘り下げて考えてみたいと思います。実は、この問題を理解するためには、四柱推命がいつ、どのような環境で生まれたのかを知ることが重要なのです。

まず最初に、皆さんに質問です。四柱推命は何千年もの歴史を持つ古代からの智慧だと思われている方も多いでしょう。しかし、実際はいつ頃できたものだと思いますか?

【四柱推命の歴史】

実は、四柱推命が体系化されたのは、西暦1200年から1300年頃なんです。つまり、今から約800年前。中国4000年の歴史と比べると、意外に新しい占術なんですね。

四柱推命の基礎を作ったとされるのは、宋の時代の徐子平という人物です。彼の著作が現在の四柱推命の原型となっています。現在、中国では四柱推命を「子平」とか「八字」と呼んでいるのも、この徐子平の名前に由来しています。

さて、四柱推命の特徴を簡単に説明しますと、その名の通り「四つの柱」を使います。これは生年月日時、つまり生まれた年、月、日、そして時間を表します。それぞれを干支で表現し、全部で8つの漢字を使ってその人の人生を読み解こうとするものです。

ここで重要なポイントがあります。四柱推命では「生まれた時間」が必要なんです。これは他の占術、例えば西洋占星術なども同様ですが、四柱推命の場合、この8つの漢字だけでシンプルに人生を表現しようとしているのが特徴的です。

しかし、ここで大きな疑問が生まれます。800年前に正確な時間を測ることができたのでしょうか?

時計の歴史と統計の問題

調べてみると、確かに800年ほど前には機械仕掛けの時計が存在していました。しかし、ここで「ちょっと待ってください」なんです。

私たちが今議論しているのは「四柱推命が統計学なのか」という点です。統計学というのは、大量のデータを収集し、分析することで法則性を見出す学問です。つまり、データがあってこその統計なんです。

では、800年前の中国で、果たして統計に足る十分なデータが収集できたでしょうか?

まず、当時の交通事情を考えてみてください。現代のように全国から簡単に情報が集まる時代ではありません。さらに重要なのは、四柱推命を利用できた人々の層です。

四柱推命は「帝王学」と呼ばれ、皇帝や宮廷、上流階級の人々のための学問でした。なぜなら、そもそも一般庶民は文字を読むことすらできなかったからです。特に中国語の場合、漢字という複雑な文字体系ですから、教育を受けた特権階級でなければ理解できませんでした。

つまり、四柱推命で統計を取れるデータの対象は、ほんの一握りの富裕層だけだったということになります。これで本当に統計学と呼べるほどのデータが集まったのでしょうか?

現代の統計学では、サンプルサイズの小ささは信頼性の低下を意味します。この点から考えると、「四柱推命=統計学」という説には疑問符が付くのです。

暦の問題

さらに別の問題もあります。それは「うるう月」の存在です。

皆さんもご存知のように、現代でも4年に1回、2月29日がありますよね。これは太陽暦でも微調整が必要だからです。

四柱推命で使われているのは太陰暦、いわゆる旧暦です。旧暦にも当然、うるう月があります。なんと、1年が13か月になる年があるんです。2か月間、同じ月が続くことで季節のずれを調整するのです。

四柱推命の一部の流派では、季節も鑑定の要素に含めます。そのため、このような暦の調整は非常に重要です。しかし、考えてみてください。4年に1回、微調整が必要な暦システムで、果たして正確なデータの蓄積ができるでしょうか?

統計学で重要なのは、データの一貫性と正確性です。常に微調整が必要なシステムでは、長期的なデータの信頼性に疑問が生じます。

四柱推命の本当の価値

ここまで聞くと、「じゃあ四柱推命は意味がないの?」と思われるかもしれません。しかし、そうではありません。

四柱推命には「立命」という考え方があります。これは単に運命を占うだけでなく、自分の命式を理解することで、より良い人生を築いていこうという積極的なアプローチです。

占い師がよくやってしまいがちなのが、「あなたはこんな不幸に見舞われます」といった脅しのような鑑定です。これは「脅し占い」と呼ばれ、良くない占い師の典型的なパターンとされています。

テレビでやってるのはエンタメですよ?

あれは脚本があって、全てその通りにやってくれる人を継続的に出すという仕組みなので、アレを信じて真似をしてはいけません。

私たち占い師の使命の一つは、相談に来られた方が「明日もがんばろう」「まだできることがある」と思えるような勇気を与えることだと思っています。特に深い悩みを抱えて相談に来られる方には、優しく寄り添うことが大切です。

結論とまとめ

結論として、四柱推命について私はこう考えています。

生まれた年月日時から作る命式は、確かにその人の人生を理解するための一つの目安にはなります。しかし、それが絶対的な運命を決定するものではありません。

歴史的に見ても、時計の普及時期、データ収集の困難さ、暦システムの不安定さなどを考慮すると、純粋な「統計学」と呼ぶには無理があるというのが正直なところです。

では、なぜ800年ほど前のこの時期に四柱推命が生まれたのでしょうか?私はこれをマーケティング的な観点から見ています。

時計という新しい技術が登場し、時間を正確に測れるようになった。そこで「この占術には正確な生まれ時間が必要です」と言えば、より権威的で特別感のあるサービスとして提供できたのではないでしょうか。

もともと帝王学として富裕層向けのサービスでしたから、そうした付加価値は重要だったでしょう。

四柱推命を学んだり、鑑定を受けたりする際は、ぜひこうした歴史的背景も踏まえた上で、その人が元気になれる、前向きになれるような使い方をしていただければと思います。

大切なのは、相談者の方が「話を聞いてもらって良かった」「明日もがんばろう」と思えることです。それこそが、四柱推命の本当の価値なのかもしれません。

今日はご清聴ありがとうございました。

エンディング

四柱推命について、統計学という視点から歴史を振り返ってみました。科学的な統計学としては疑問点も多いですが、人生の指針として活用する分には十分な価値があると思います。

大切なのは、どんな占術であっても、それを使う人の心構えと、相談者に寄り添う姿勢なのかもしれませんね。

それでは、また次回お会いしましょう。

まぁ、私はそう思いますよ、という感じですが。他にも四柱推命については、調べていくとかなりムフフな部分が出てきます。

数年後に、定説となっている例も結構あるのです。

いずれにしても、人の幸運度というのは、自分自身の主観で決まります。

陰陽五行論の観点から考察

四柱推命は、陰陽五行論という東洋思想をもとに構成されています。

この陰陽五行論、四柱推命を見ていくうえで欠かせない、基礎中の基礎ともいえる内容です。

これ、占術が生まれるさらに二千年ほどさかのぼった時代に出典があり、ここが四柱推命の源流ともいえますね。

ではこの陰陽五行は誰が作ったのか?どうやってできたのか?

ちょっと調べてみたいと思いますが、いまいちちゃんとした出典がありません。

ただ、陰陽論と五行論をがっちゃんした、とだけありますねーなんて適当な。

陰陽論は孔子からとあるのでまだしも、五行論はかなりあいまいです。

ところで、陰陽論については、孔子がかいた「論語」の中にあるのですが。孔子というのは、4大聖人といわれ、釈迦・キリスト・マホメットと並ぶ大聖人だそうです。

あれれ、なーんかまたスピリチュアルっぽくなってきましたよ。

ちなみに論語などを読んでいると、教えが間反対の事もありますので、かなり柔軟な対応をしていたと考えられます。

さて、陰陽論に戻ります。

Wikipediaより一部抜粋してきました。

陰陽(いんよう・おんよう・おんみょう、拼音: yīnyáng、英: yin – yang)とは、中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つのカテゴリに分類する思想。陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされる

陰陽互根

陰があれば陽があり、陽があれば陰があるように、互いが存在することで己が成り立つ考え方。

陰陽制約

提携律とも言い、陰陽が互いにバランスをとるよう作用する。陰虚すれば陽虚し、陽虚すれば陰虚する。陰実すれば陽実し、陽実すれば陰実する。

陰陽消長

拮抗律とも言い、リズム変化である。陰陽の量的な変化である。陰虚すれば陽実し、陽虚すれば陰実する。陰実すれば陽虚し、陽実すれば陰虚する。

陰陽転化

循環律とも言い、陰陽の質的な変化である。陰極まれば、無極を経て陽に転化し、陽極まれば、無極を経て陰に転化する。

陰陽可分

交錯律とも言い、陰陽それぞれの中に様々な段階の陰陽がある。陰中の陽、陰中の陰、陽中の陰、陽中の陽。

・・・つまり、思想からこの占術は成り立っているんじゃないのかな?なんて考えてもよい訳です。

それに、四柱推命というような占術で運が良くなくても、本人の心を整えることが出来れば、幸せな人生なのです。

ちょっと頭の隅においておいてくださいね^^

 

Originally posted on 2020年1月24日 @ 10:21 PM

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