戦時中の器と縁起
今日は財務に関する勉強会でした。友人と一緒に参加しているので、ランチを一緒にしようと、とあるトンネルの奥の方にあるお店へ。私はお散歩していると、不思議なお店を見つけるので、そういう感じのお店です。
それで思い出したのが、やはりお散歩していた時に見つけた、あるリサイクルショップみたいなお店の事。
戦時中の器が語りかけてきたこと
骨董品みたいな器が結構あったんですが、なぜか目が留まる蓋つき茶碗がありました。店主さんに聞いても、戦時中の器なのでそんなに品は良くないよといいます。
ですが、手にもつと、必ず大勢の人が慌ただしく食事の支度をしている情景が浮かびます。あれ、この器が見せてくれているのかな?と。そしてどうしても気になって仕方ないので引き取ってきてしまいました。
引き取ったは良いが、何に使おうと困っていたら、知人のカフェで中国茶のお茶会を開く事となりました。
それで、そうだ!このお茶碗を使ってお茶を入れたら楽しかろうと、お披露目する事にすると大好評。
その後、知人の中国茶店にこの器ほかの骨董品を委託販売と言う形で置かせていただく事になったのですが、不思議と大好評だったのにお茶会の話はなくなりました。
お店に運気があがる変化が
委託販売を初めて一ヶ月くらいすると、それまでは閑散としていた店内に人が沢山います。お店の方針を変えて、試飲会を増やしたそう。
お店に人が賑わしく満員御礼という感じでした。
器はそんなに売れた訳でもなく、その蓋つきお茶碗も戦時中のものですし、売りたくなかったので少し高めに設定しましたので売れる訳でもなく。
ただただ人が溢れていきました。
それで、ああこの器は人が大勢いるのが好きなんだろうと思いブログに書きました。
突然の失踪と、おかしな態度
そしてブログにかいて、一か月後、販売状況の確認をすると、販売履歴もないのに器が紛失。おみせの人に聞いても知らぬ存ぜぬ。
しかも、普段と違って、やたらとつっけんどんなんです。
これは、おかしい。
何か違和感を感じましたので、他の器も引き取らせていただきました。
付喪神を粗末にした結果
器と言えど、この様に生活に変化のある器は付喪神と言って神様が宿った器です。
たとえば無くしたにしろ割ったにしろ、正直にお伝えいただければ、まだ良いのですが、今回のような態度と言うのはおかしいです。
違和感あるときは手を引いた方が良い、というのが私の考えです。
で、結局どうなったかといえば、半年くらいあとでしょうか?
詳しい事情は分かりませんが、お店は閉店となりました。
タマタマかもしれませんが、こういう事を経験すると、人の縁も物の縁も大切にしようと思う訳です。
経営者として、企業として大切にすべきもの
経営者の方や企業として商売をされている方なら、なおさらこういった目に見えない縁や、物に宿るものを大切にする姿勢が必要なのかもしれません。
運気があがる時というのは、こうした小さな誠意の積み重ねからなのだと感じます。
生霊とまではいいませんが、物には確かに何かが宿っていて、それを粗末にした時、思わぬ形で返ってくることがある。そんな風に思わされた出来事でした。
Originally posted on 2017年7月24日 @ 2:24 PM