論理的思考-logical thinking-

マジックアイでオーラ視が出来る真偽をロジカル分析

マジックアイとオーラ視覚──「見える人」が増えている現象を科学と心理学から読み解く

近年「オーラが見えるようになった」と語る人たちがSNSや書籍で注目を集めています。

日本では、当初クリエイター中心のSNS「MIXI」からスピリチュアルブームが起きたといっても過言ではないでしょう。

オーラが見えるようになったという人がSNS内で鑑定をしたり、見え方をシェアしていたのも記憶に新しいです。私はトレーニングはしませんでしたが、そういった皆さんとの交流も楽しんでいました。

その中で多かったのが、マジックアイ(立体視イラスト)を何回も行っているうちに、「オーラが見えるようになった」という報告です。

これは単なる思い込みなのでしょうか。それとも、私たちの脳が秘めた潜在的な知覚能力の現れなのでしょうか。

ここでは科学的知見や心理学・最新の脳の認知機能なども取り入れ、論理的に整理してみます。

1. そもそも「オーラ」とは何か

オーラとは一般的に「人や物体の周囲に見える光のような層」と定義されます。

スピリチュアルな文脈では、心身の状態やエネルギーを虹色で映す7層のものメジャーですが、それ以外にも体調面を表す色身が全く違う4層のものがあったり。

マジックアイの様にどこへ焦点を当てるかで、見え方が全然違い、色や輝きがその人の性質や、将来的な病気や事故・怪我などの健康情報まで予測できるなどという書籍まであります。

一方、科学的には「外界にエネルギー体が存在する」という証拠は確認されていません。

しかし人がそう感じる体験そのものは否定できず、心理学・神経科学の研究対象となっています。

2. 人体が放つ“本物の光”─バイオフォトン

オーラ論に興味を持つ人にとって注目すべき科学的事実があります。

それは「人間の体は24時間微弱に光っている」という研究結果です。

東北工業大学や欧州の研究チームによる実験で、人間の皮膚から超弱バイオフォトン(可視光)が放射されていることが高感度カメラで確認されました。

強さ:数十〜数百フォトン/cm²・秒(肉眼ではほぼ感知不可能) 波長:400〜700nm(可視光域) 原因:細胞代謝(酸化反応、フリーラジカル反応)

つまり私たちは文字どおり常に光を発している存在です。

ただし強度は通常の視覚閾値の数千〜数万分の一であり、日常の明るさでは決して肉眼で直接見ることはできません。

3. マジックアイがもたらす視覚の“ズレ”

マジックアイ(ステレオグラム)は、二つの目の焦点を通常と異なる位置に合わせることで奥行きを感じさせる立体視パズルです。

このとき私たちは意図的に焦点を外し、網膜像をずらすという普段使わない視覚操作を行います。

焦点が外れると網膜上の像が不安定になり、光のにじみや干渉縞が現れやすくなる 長時間の凝視で網膜細胞が疲労し、**残像(後像)**が強調される 視覚野は曖昧な刺激を補完するため、輪郭が光って見える錯覚が起こる

オーラを見る訓練では、この「焦点をずらす」「視点をぼかす」という手法がしばしば用いられます。

マジックアイに慣れた人が“光の層”を感じやすいのは、こうした視覚ノイズを脳が意味あるパターンとして認識するからだと考えられます。

4. 繰り返し訓練が脳を変える

脳科学では「神経可塑性」という概念があります。

これは繰り返しの経験が神経回路を強化し、知覚や認知の閾値を変化させる現象です。

瞑想や集中訓練は視覚野の感度を上げることがEEGやfMRIなど脳波測定器で確認されている同じ刺激を「意味がある」と学習すると、微弱な信号を検出する回路が発達します。

オーラを見る訓練を重ねることで、もともと存在するバイオフォトンや微細な電磁的変化に対して、

他人よりも低い刺激で知覚が引き起こされるようになる…と、仮説ができます。

5. 暗示・象徴投影が体験を強化する

オーラには「緑=癒し」「赤=情熱」など色と意味の対応が語られることが多くあります。

この象徴体系を学ぶこと自体が、脳に意味づけのネットワークを形成します。

結果、微かな光の揺らぎが「緑だから癒しのサインだ」と自動的に解釈され、体験の確信度が高まります。

心理学的には、これは**期待効果(プラセボ)やパレイドリア(曖昧な刺激に意味を見出す脳の働き)**として理解できます。

6. トランスパーソナル心理学との接点

トランスパーソナル心理学は、自己を超えた意識状態や霊的体験を研究対象とする学問領域です。

瞑想や変性意識状態における脳の活動、自己超越感、集合無意識などが検討されています。

マインドフル瞑想が精神的に良い影響があり精神疾患まで改善傾向が見られた報告なども研究者によってされています。

オーラ視覚は「自己超越的知覚」の一形態として位置づけられ始めたと言って良いでしょう。

「オーラを見る体験」は単なる錯覚ではなく人間の意識の可能性が広がったといってよいでしょう。

7. 科学とスピリチュアルをつなぐ仮説

これまでの知見を統合すると、オーラ視覚は以下のプロセスで説明できます。

  1. 意識的注意:オーラを見ようと集中する
  2. 視点操作:マジックアイ的焦点ずらしで視覚ノイズを誘発
  3. 神経可塑性:微弱光への感度が向上 象徴投影:色と意味を結びつけ体験を強化

つまり「他人には見えない電磁波を特別に感じている」のではなく、微弱な光や生体信号を脳が強調して知覚し、文化的意味で脳が解釈をしていると考えるのが合理的です。

8. 実際に体験した人の証言と科学の狭間

多くの体験者は「練習を重ねると誰でも見えるようになる」と語ります。

その証言は主観的であっても、瞑想研究が示す感覚の変化と一致する部分があります。

ただし、オーラを第三者が客観的に同時観察することは報告はあっても実験は成功していないのが現状です。

オーラ視が出来るようになる法則まとめ

マジックアイなど普段と異なる目の使い方は、網膜や脳に微細な刺激を与え、残像や光のにじみを生み出します。

この状態で「オーラを見よう」と意識を集中させると、人が本来発している超弱バイオフォトンや静電場が脳内で強調される。

そして、他者には見えない光の層として体験される。

これが「オーラが見える人が訓練で増えている」現象を説明する最も論理的な仮説です。

科学が証明する“物理的発光”と、スピリチュアルが語る“光の層”は、完全に同一ではありません。

しかし脳の認知特性と人間の発光という事実を架橋することで、「オーラを見る」という一見不思議な体験は、人間が持つ過去の記憶からの感覚と意識の柔軟性を映す現象として理解することができます。

オーラ視覚は、単なる錯覚として片付けるにはあまりにも多くの人が報告し、かといって物理的実在として断定するには科学的証拠が不足しているのが現状です。

しかし、今回のように脳の認知機能に焦点をあててみる事で、このような解釈が出来てきますね。

マジックアイとオーラ視覚「見える人」のメカニズム

では実際に、オーラを見るためのメカニズムをもとに、脳へオーラが見えやすくなるためのトレーニングを行なってみましょう。

1. 図解:オーラ視覚の仕組み

  1. 意識的注意・集中(オーラを見ようと意識)
  2. 視点操作・焦点ずらし(マジックアイ的手法)
  3. 微弱光・残像・干渉縞が増幅される(網膜&視覚野の反応)
  4. 神経可塑性による閾値変化(繰り返しで感度アップ)
  5. 象徴投影・意味づけ(色や光に心理的意味を付与) 
  6. 「オーラが見える」体験

 

2. 実践例:脳と目を刺激するワーク

ワーク1:マジックアイで視覚をほぐす

  1. マジックアイ画像を用意
  2. 画面から30〜50cm離れる
  3. 焦点をぼかしながら奥行きが浮かぶのを待つ
  4. 数分間続けて、目の奥の感覚を意識する

ポイント:焦点を外すことで網膜の残像・干渉縞を発生させ、微弱光に脳が反応しやすくなる

ワーク2:暗順応で微弱光に敏感になる

  1. 部屋を暗くし、目を閉じて1〜2分休める
  2. 開眼して人や物を見る
  3. 微細な光や輪郭のにじみを観察する

ポイント:暗順応で視覚感度が上がり、残像や微弱な発光を捉えやすくなる

ワーク3:色と意味を意識する

  1. 見えた光や輪郭の色をメモする
  2. 自分の感情や体調と結びつけて意味を付与
  3. 継続すると「色=感覚」の学習が進む

ポイント:象徴投影により体験が強化され、主観的リアリティが増す

3. 補足解説:科学的背景

  • 人体の微弱発光(バイオフォトン)は確認済み
  • 肉眼では直接見えないが、暗順応や焦点操作で脳が増幅して知覚する可能性
  • 繰り返し訓練で視覚閾値の低下や認知ネットワークの強化が起こる
  • トランスパーソナル心理学では、自己超越的体験として価値を評価

4. 図解:体験の重ね合わせモデル

💡 まとめ

「オーラが見えるようになる」現象は、脳の認知特性と微弱光の存在の相互作用で説明できるという事がわかりました。

脳への思い込みを強くする事で、微弱な電波や光へ脳をフォーカスさせることができるという事は科学で検証されているからです。

マジックアイや焦点ずらしの訓練は、残像・干渉縞を誘発し、脳の感度を高める 色や光の象徴化が体験を強化することで、よりリアルな主観体験となります。

そのため、マジックアイなど錯視を利用する事でオーラが見えるようになる体験は、科学的事実とスピリチュアル体験の橋渡しとして、理解することが可能となります。

トランスパーソナル心理学関連資料一覧

国際的な学術雑誌・論文データベース

主要ジャーナル

  • International Journal of Transpersonal Studies (California Institute of Integral Studies) – デジタルコモンズ
  • Journal of Transpersonal Psychology – ウィキペディア・Sage Publications (1977年創刊)
  • The Humanistic Psychologist – Tandfonline
    • An overview of transpersonal psychology (Vol 31, No 2-3)
    • Transpersonal Psychology: Defining the Past, Divining the Future (Vol 35, No 2)
  • Transpersonal Coaching Psychology Journal – International Association of Coaches, Therapists & Mentors
  • Journal of Transpersonal Research

学術データベース・論文集

  • J-STAGE
    • Japanese Journal of Transpersonal Psychology/Psychiatry
    • Transpersonal Psychology and Eastern Thought
    • 西田幾多郎とトランスパーソナル心理学
  • arXiv – Functional neuroanatomy of meditation: A review and meta-analysis of 78 functional neuroimaging investigations (2016年3月21日)
  • MDPI – Transpersonal Psychology: Mapping Spiritual Experience
  • DOAJ – Transpersonal Psychology: Mapping Spiritual Experience
  • Springer – A transpersonal critique of behaviorism (Journal of Religion and Health)
  • ResearchGate – Transpersonal Psychology: An Original Approach to Religious Issues
  • CiNii – トランスパーソナル心理学

日本の機関・学会資料

国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)

  • トランスパーソナル心理学とユングの心理学的仕事(特集現代日本におけるトランスパーソナルの可能性)
  • 日本トランスパーソナル心理学/精神医学会の創立をめぐって(学会等報告)
  • スピリチュアリティ研究の到達点と展開:日本トランスパーソナル心理学/精神医学会二十周年記念論文集

日本トランスパーソナル心理学/精神医学会誌

  • 1巻1号(2000年2月)
  • 11巻1号-14巻1号(2011年7月-2015年2月)
  • 15巻1号(2016年2月)
  • 22巻1号(2023年3月)

その他日本の学会・機関

  • 日本パーソナリティ心理学会 – 学会機関誌「パーソナリティ研究」THE JAPANESE JOURNAL OF PERSONALITY
  • 日本トランスパーソナル学会 – 学会誌投稿規定

学会・協会

国際機関

  • The Association for Transpersonal Psychology – promoting a vision of the universe as sacred
  • British Psychological Society (BPS) – The psychology of religion, spirituality and the transpersonal – call for papers

学術機関

  • California Institute of Integral Studies – International Journal of Transpersonal Studies発行元

特記事項

  • 2025年6月11日付けの最新資料も含む
  • 英語・日本語両方の資料を網羅
  • 1977年から2025年まで幅広い年代をカバー
  • 心理学、精神医学、宗教学、神経科学など学際的なアプローチを含む
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